創始者の筆師菊屋吉左衛門が尾張名古屋の皆戸町(現中区丸の内)へ移り住み 店を構えたのが寛文12年(1672年)。
——寛延3年 尾張藩の旧家調査「寛延旧家集」に於いて 時の当主菊屋善兵衛が記述——以来 筆墨店の老舗として筆作りを生業と
してまいりました。また、吉左衛門の時代瑞龍公(尾張藩2代藩主 徳川光友公)へ大筆を献上し褒美として白銀三枚を賜り「対馬」と名乗
るべしと 号を給わったという記録も残っています。
しかし、幕末期(年不明)菊屋徳兵衛の代 火災により店を焼失し、一度は「菊屋」名も途絶えかかりましたが、菊屋久七(後住田豊次郎)
が暖簾を受け継ぎ、「菊屋老舗」として現在店舗ビルのある中区新栄(当時の東田町)に於いて新たな船出をする事にとなりました。
昭和37年 法人登記時に現在の「有限会社菊屋商店」へ改名。 筆の製造販売から始まった生業も その後文房四宝・書道用品全般の販売・表装と扱いを広げ2014年には「菊屋書道教室」を、 2017年5月には「表装工房 礫」(旧アートギャラリー 礫)を開設し「書」に関するトータルサービスを日々ご提案ご提供できる環境を 整えてまいりました。 長い歴史の中、いろいろな出来事がございました。特に大東亜戦争では名古屋市内も厳しい空襲に遭い市街一面焼野原となりましたが、 幸運位にも店は戦禍をまぬがれ 当時店頭に掲げられていた大看板は時を超え 今もお客様をお迎えしております。
・名古屋市教育委員会発行
「文化財業書第59号 名古屋の城下町」
「名古屋業書第7巻・第9巻・第12巻」
・名古屋商工会議所発行 「明治100年名古屋の老舗」
・東洋文庫公開 画像ホームページより転載
●筆・墨・硯・紙 他、書道用品全般
・学童書写用品・
入門者用〜書作家用まで各種用品
・作品製作用筆〜赤ちゃん筆、
オーダー筆各種
●表現工房 礫(れき)菊屋2F
●額縁及び表装(軸装・額装)
●ガラス書刻 取扱窓口
●菊屋書道教室